poco a poco 5月号

2023年05月01日 13:16

poco a poco5月号

怒涛の4月を終え、5月を迎えました。
新学期の緊張からか、少し疲れが出ている頃ではないでしょうか。

ゴールデンウィーク、遊びに行くのも良し!ですが、
しっかり休息もとってくださいね♪

さて、毎月のpoco a pocoちゃん、
文字を書き始めると止まらなくなり、毎号毎号小さな字になって行ってしまいます。
これだけ書いても、本当に言いたいことはまだ書ききれていない気がします。

PDFだけでは読みにくいかと思いますので、こちらのブログには、文章だけ、全文を載せさせていただきます。

よかったら読んでみて下さい。

♪連続テレビ小説「らんまん」を見て思うこと

 道路脇の植え込みに、季節ごとに現れる可憐なお花たちの存在は、昔から気になる物の一つでした。今期の朝ドラは、そんな草花に魅了され、愛する植物のために突き進んだ牧野富太郎さんがモデルになったお話です。毎日楽しみに見ているのですが、その中で一番興味深かったのが、幼少期の主人公・万太郎の学問所「名教館」での学びの場面でした。「植物の事を知りたい」という目的のために、地理・物理・天文・儒学・算術・言語…と学びを深めていきます。子供の才能は未知数で、例えば電車が好きな子は、「青い電車」「赤い電車」始まったものが、〇〇系、〇〇型、駅名、地理…と知識の幅をどんどん広げて博士になっていきます。好きなものを見つけた子供たちを応援できる大人でありたいな…と思う今日この頃です。

♪マスクの着用について

 当教室では、マスクの着用について、個人のご判断にお任せしておりますが、歌のレッスンや小さな子供たちのレッスンでは、顔の表情を通したコミュニケーションのため、講師自身もマスクを外していきたいと考えております。個人レッスンでは、それぞれご相談させていただきます。グループレッスンに関しては、アンケートにご協力いただき、皆様の考えを元に判断していきます。ご理解とご協力をお願いいたします。

♪歌の練習について   

 ピアノの練習は、ある程度やればやった分だけ、成果が分かります。しかし、歌の練習…これは、なかなか目に見えず、特に「発声」については、本当に分かりにくいものです。私自身、声楽を本格的に習い始めたのは高校生になってからで、ピアノは練習しなければできないので、たくさん時間をかけて練習したのですが、歌は「とりあえず、歌えるようにする」を最低限にして、そこからなかなか伸びている・上手になっている感覚がありませんでした。さらに大学に入学すると、学期ごとに課題曲が与えられ試験があるのですが、私が「上手い」と思う人が成績が良い訳ではなく、「声が大きい人」「発声」がしっかりしている人が評価されているように思えました。何を良いと思うかは、聴いた人それぞれの感覚ですが、歌を練習して、練習の成果がわかるようにするにはどうすれば良いか、私の考えることを書いてみたいと思います。
 「歌」を形成するものを分解して考えると、大まかに「発声」「旋律」「歌詞」の3つになります。
 まず「発声」について。これは、全ての土台になります。声の出し方・音程・音域・強弱などなど…これらを自由に操れるようになると、表現の幅が広がってきます。歌いたいけど声が出ない・音程が取れなくて音痴と言われる、そんな方は、まず「大きい声で叫ぶ」ところから「小さい声にする」というトレーニングから始めると良いでしょう。大小の声をコントロールする事を声帯が覚えると、次は音の高さの調整もだんだんとできるようになっていきます。そして「同じ発声練習」をルーティーンのように繰り返しましょう。今日の調子を知るために、決まった曲を練習の初めに歌うのも良いです。数分歌っているうちに、本当に喉が温まり、声が出るようになってきます。これを1年、2年、5年、10年と繰り返していくと、間違いなく上手くなります。
 次に「旋律」です。それぞれの歌にはメロディがあります。リズムがあります。これを正しく取れていないと、歌にはなりません。今は、音楽を聴く媒体がたくさんあるので、それらを活用して耳から覚えるのも良いですが、なるべく楽譜と照らし合わせて目からも情報を入れてほしいものです。リズム・音程を正確にとり、まずは曲の形を知りましょう。 
 そして音楽の中で「歌」だけが持っているもの「歌詞」です。ピアノにもヴァイオリンにもありません。歌だけの特権でもあり、難しい部分でもあります。詩だけを取り出して読む、言葉の区切りでブレスの位置を決める、詩の世界をどのように表現するか考える…などなど、考えることがたくさんあります。さらに外国語の詩の場合、発音が問題です。音源、辞書、発音記号などを参考に勉強するのですが、可能ならネイティヴの方に聴いてもらうのが一番良いでしょう。
 さぁ、ここまできて初めて、音楽表現が始まります。日々トレーニングしている「発声」の技術をその歌でどう活用していくかを考えます。強弱・ブレス・スラー・スタッカート・小節(こぶし)・ヴィブラート…考えて考えて、その考えたことを自由に使いこなせるように練習していきます。何も考えずに自然にできるようになる範囲をどんどん増やしていくと、表現の幅も技術も広がっていきます。
 …ちょっと大人向けな「歌の練習について」になってしまいました。小さな子供は、音程の調節は難しくても、好きな歌をたくさん聴いて、たくさん歌っていくことが一番の練習になります。レッスンでもたくさん歌っていきましょうね♪

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)